東洋人に多い冷え性
動物のほとんどは体表を厚い毛皮でおおわれており、暑さや寒さに耐えられるようになっていますが、人間は動物の中で一番薄い皮膚組織しか持っていません。ですから体温を維持したり、外界の傷害から身を守るために衣服を身にまとうのです。しかし、それだけでは維持できず冷えを感じてしまう、それが冷え性といえるでしょう。
この冷え性は東洋人特有のものといわれていて、西洋人にはあまり冷え性というものはないようです。そのためか、冷え性の改善に漢方薬をイメージされる方が多いのでしょうか?確かに冷え性に効く漢方薬は多く存在します。
冷えの原因には様々ありますが、最も重要なのは血液の循環です。血管は心臓から離れるに従って細くなり、皮膚表面に到達するころには毛細血管となっています。毛細血管は赤血球がやっと通れる太さしかありません。その血管が異常に細かったり、心臓のポンプの働きが悪かったり、血液の粘度が高くなっていたり、あるいはうっ血していたりすると血液が毛細血管を通過することが困難になり、組織の酸素は欠乏し、冷えをもたらします。
冷えは自律神経の調節に影響します。自律神経は、身体の様々な組織や機能をコントロールしていますので、そのバランスが保たれなければ、様々な臓器に影響を与え、病気の原因にもなります。また、冷えや体温低下は、身体の免疫システムにも影響するとも言われていますので、家系的に免疫系の病気のある方は特に冷え対策を考えるようにしましょう。
