更年期障害

更年期障害

更年期障害は成熟期から老年期へ移行する時期にホルモンバランスが変化することによって様々な症状を引き起こすものです。加齢に伴い急速に性腺機能が低下し、特に卵巣では卵胞発育、排卵、黄体形成の機能が低下し、これに伴い女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下し、様々な不定愁訴が現れます。
その主な症状は
血管運動障害症状
 ~のぼせ感、首から上の異常発汗、動悸、不眠、血圧上昇など
精神症状
 ~頭痛、めまい、イライラ、ゆううつ感、精神不安、耳鳴りなど
運動器障害症状
 ~腰痛、肩こり、背中の張り、関節痛、筋肉痛、しびれ感など
泌尿器症状
 ~頻尿、排尿痛、尿失禁など
こういった症状が重なることで、夜ぐっすり眠れなかったり、神経が高ぶって眠れない場合も多く、そのためにさ
こうゆう方は見た目ある程度元気で、自分が具合が悪いという事を周りに理解されず、また自分でも周りは寒いのに自分だけ暑くてたまらないなど、他の人と違う感覚にとまどったり、また新たな病気への不安から不安神経症に陥ってしまう方もいます。更年期障害は一定の時期が過ぎれば症状も出なくなるものですが、精神神経症状はいつまでもつづく場合もありますから我慢せず、早めの対処をお勧めします。

その他、エストロゲンの低下により、骨粗鬆症や高脂血症、動脈硬化などにもなりやすいと言われています。65歳以上の死亡原因の多くは、脳血管疾患と虚血性疾患、高血圧性疾患と言われております。高脂血症や動脈硬化は、これらの要因となるものです。また最近では、エストロゲンの脳機能にへの作用が確認されており、アルツハイマーや認知症への影響も考えられます。

東洋医学では、女性の生殖機能やホルモンの機能は、「腎気」が司り、それらが変調をきたす更年期障害は、腎気の衰えからくると捉えています。今から2000年に著されたとされる「黄帝内経」には、「女性は7歳になると腎気が盛んとなり、髪が長くはえる。14歳で月経がはじまり、子をもつことができる。21歳になると、腎気は体中に行きわたり、親知らずが生え、すべての歯が生えそろう。28歳になると筋骨は堅くなり、身体機能が充実する。35歳になると、腎気が衰えはじめ、顔はやつれ始め、髪の毛も抜け始める。42歳になると、気血が衰え、顏は全体的にやつれ、髪が白くなり始める。49歳になると、腎気が衰弱して月経は不通となり、ゆえに子宮は働かないので、子はできなくなる。」といった記述があります。
このように、概ね四十二歳頃から低下し始める女性の生殖機能やホルモンの機能を司る腎気の働きが更年期障害の鍵を握っているといえるのです。

腎気の衰えは、単純に年齢だけで決まるものではなく、体質的な冷え性や毎日の食事の影響も受けます。また女性の社会進出の目覚ましい今日において、ストレスによる影響を忘れてはいけません。精神的なストレスと肉体的なストレスは腎気の衰えを加速させ、急激なホルモンの分泌低下を招くことがあります。更年期障害の症状がひどい方とほとんど気にならないという方がいますが、その差の原因の多くはこのストレスの溜まり具合によると見ることができます。


気血が衰え始める40歳前後から、当帰を主体とした補血と、補腎の漢方薬を服用しておくと、急激なホルモン低下が抑えられ、更年期の諸症状を回避することも可能となります。少しでも早めの対処が大切です。

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