よくあるご質問

よくあるご質問

漢方薬の種類は何がありますか?

煎じ薬と粉薬と錠剤(丸剤)があります。煎じ薬は、生薬を水で煮出して服用するものであり、漢方独特のにおいや味が気になったり手間がかかるなどのマイナス面もありますが、処方数が豊富で270種類以上あり、より症状や体質に合わせやすいというメリットがあります。粉薬は、煎じ薬を飲み易い粉状にしたもので、煎じ薬と粉薬の関係は、豆から挽いたコーヒーとインスタントコーヒーの違いに似ています。全く違うという見方もありますが、成分的にはほとんど変わりません。同じ処方で比較すれば煎じ薬でも粉薬でも大きな差はないと考えます。そうならわざわざ煎じ薬にしなくてもいいではないかと思われますが、粉薬の処方は約130種類と、煎じ薬と比べると半分以下しかありません。長く服用する漢方薬だからこそ種類の豊富な煎じ薬をおすすめします。ボタン一つで簡単に煎じてくれる自動煎じ器もあります。錠剤は、代表的な処方を中心に50種類くらいあります。安価なので手軽に始めたい方におすすめです。

漢方薬の価格って?

使用する生薬に種類や数によって価格は変わりますが、煎じ薬は1日分250円〜600円、粉薬は1日分200円〜500円、錠剤は1日分150円〜250円となります。煎じ薬と粉薬は1日分単位で調剤しますが、錠剤は1箱単位(2週間から1ヶ月分)となります。尚、相談料や調剤手数料などといった漢方薬以外の料金は一切掛かりません。

漢方薬はどのくらい飲めばいいの(服用期間)?

漢方薬は長く飲まないと効かないというイメージがありますが、これは日本においては昔から慢性的な病気の治療や体質改善のために漢方薬が使われてきたことから、漢方薬は長く服用するもの、イコール長く飲まなければ効かないというイメージが作られたのだと思います。実際には漢方薬には慢性疾患だけでなく風邪などの急性疾患にも用いられます。風邪や便秘などに対しては1、2日服用で効果が期待できるものもあります。
漢方薬の治療は、その場の症状を抑えるだけでなく、病気や症状の根本原因である身体のアンバランス(陰陽バランスなど)を整えて、症状の出ない身体にしていくことが目的です。バランスの崩れた期間がどれだけあるのかによって服用期間が掛かると考えていいでしょう。例えばおおまかに言うと、数ヶ月前から症状が出ている場合は、2〜3ヶ月間の服用期間、数年前からの病気であれば半年〜1年というのが服用期間の目安となります。

煎じ薬の作り方を教えてください。

漢方薬の成分を効率よく引き出すのに遠赤外線効果のある焼物(土瓶)が良いとされています。土瓶が用意できなければ、ガラス製やホーロー、アルマイト製でも構いませんが、鉄や銅製のものは避けてください。

煎じるには土瓶でなくてだめですか?

漢方薬を煎じるには浄水された水道水が一番良いですが、水道水に近いミネラル成分のものでしたら問題ありません。ミネラル成分の含有量の多いミネラルウォーターは煎じた時に生薬の成分に影響を及ぼす可能性があるので避けてください。

漢方薬を強火で短時間で煎じてもいいですか?

生薬を強火で煎じると成分が十分に抽出できなかったり、精油成分が短時間に蒸発してしまうため他の成分との反応ができなくなり、漢方薬本来の効き目が発揮されなくなる可能性があるので、とろ火でじっくり時間を掛けて煎じることが大切です。

煎じた後の漢方薬をもう一度煎じてもいいですか?

一度煎じた漢方薬をもう一度煎じると、それなりに色も付き、味もしますが、煎じ薬の成分は一回煎じることでほぼ出切っていますので、二番煎じはあまり効果がありません。お茶代わりとして飲む分には問題ないでしょう。

漢方薬を飲んだ後に口の中がヒリヒリしたり、のどが熱く感じることがあるがこれは漢方薬の副作用ですか。

生薬の中には生姜のように味覚に刺激を与えるものがあります。代表的なものに、ショウキョウ、カンキョウ、ケイヒ、オンジ、サイシン、サンショウ、リョウキョウがあります。これは生薬のもつ刺激性によるものなので副作用ではありません。このような生薬の原因とは考えられない場合は服用を中止し、担当薬剤師に相談して下さい。

漢方薬を食前や食間に飲むとお腹が張って食欲がなくなるのですが。

一般的に漢方薬は吸収効率の良い食前や食間に服用することをおすすめします。しかし、胃の弱い方などが空腹の状態で服用すると胃に負担となることがあります。その場合は、食後に服用するか、服用回数を増やし、白湯で薄めて一回の服用量を減らすことで負担を減らすことができます。

同じ名前の漢方薬であればどこのメーカーであっても同じものですか?

漢方薬の名前が同じであれば、効能は同じであると言えますが、実際の薬効は同じとはいえません。使用されている生薬の産地はそれぞれのメーカーごと全く違います。同じ名前の野菜や果物でも産地や栽培環境により味や大きさ、金額に違いがあるのと似ています。また同じ名前の処方であってもメーカーにより微妙に構成成分が違っていたり、分量が少なかったりすることがあります。良く○○の防風通聖散は効果が分からなかったけど△△の防風通聖散は良く効いたなどという話しを聞くことがあります。漢方薬に使用される生薬の品質はものにより雲泥の差があります。高い生薬を使用すれば必ずしも効果が高いといえる訳ではありませんが、安い漢方薬には安いなりの理由があるのかもしれません。

以前に購入した薬が残っているが、服用しても良いですか?

購入1年以内のもので保存状態に問題がなければ服用しても差し支えありません。粉薬の場合は湿気により変色していたり、固まったりしていた場合はだめです。煎じ薬の場合はティーバックから出し、カビや虫が発生していないか確認して下さい。

病院でもらったお薬と漢方薬を一緒に服用してもいいですか?

成分の重複や相互作用などの問題がない場合には、それぞれの薬の服用時間を1時間以上開けて服用すれば問題ありません。必ず相談して服用して下さい。

漢方薬服用数日後、症状が悪化しました。服用を続けていていいですか。

漢方薬を服用して一週間くらいの間に一時的に症状の悪化が見られた後に改善することがあります。これは漢方薬が強すぎたり、漢方薬に対する感受性が強すぎた時に起こります。症状の悪化が軽度であり耐えられる状態であれば、まず1日分を2日間に分けて、服用量を減らして経過観察します。症状の悪化が見られなければそのまま服用し、落ち着いたら通常量に戻します。服用量を減らしても悪化するようであれば、服用を中止し相談して下さい。
症状の悪化が酷い場合はすぐに服用を中止し相談して下さい。

漢方薬を服用してまもなく下痢をしました。

漢方薬には自律神経の働きを整えたり、胃腸の働きを活発にする生薬が含まれることが多く、下剤成分の入っていない漢方薬でも服用後軟便になったり、下痢をすることがあります。軽度の軟便で、生活に支障のないようであれば、数日服用を継続して様子を見てください。それでも軟便が続く場合は、1日分を2日間に分けて、服用量を減らして経過観察します。便の状態が正常に戻ったら漢方薬を通常量に戻します。それでも症状が続くようであれば相談して下さい。下痢がひどく生活に支障が出るような場合は服用を中止し相談してください。

漢方薬服用後に身体に湿疹が出てきました。

漢方薬の効能には、体内の病因と考えられる物質を体表部に発散させて治療を行うものがあったり、発散性のある生薬を含むものもあります。それにより服用後の軽度の発疹が出ることがありますが、数日で消失することが多いです。特にメインの症状に改善が見られる場合など、我慢できる範囲であれば服用を継続して下さい。また食物アレルギーと漢方薬との関連性もあるので、症状が続く場合は服用を中止し、処方検討をすることが必要でしょう。ご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

*