一物全体と身土不二

一物全体と身土不二

よくお客様から、食事は何を気をつければいいですか?といった質問を受けます。そんな時に必ずお伝えすることが、食の二大原則です。

食の二大原則とは、一物全体(いちぶつぜんたい)と身土不二(しんどふじ)の二つです。



一物全体とは一言で言うと、「1つの物を丸ごと食べる」ことです。
生命は、個体全体でバランスを保っており、野菜なら皮をむかず、葉や根の部分も食べる。穀類なら精白していない物を食べる事により食物本来の生命力を頂くことができる。1つのまとまりのある物(種子、実、葉、根など)は、いろいろな意味でバランスが良く、生命力に満ちあふれている。そんな食べ物を1つでも食卓に取り入れると良いでしょう。


次に身土不二とは、「身体(身)と環境(土)はバラバラではない」ということであり、身体は、食べ物も含め、さまざまな物を環境から取り入れています。それを適切な取り入れ方をしなければ、身体は環境に適応することができません。そのためには、その土地柄、その季節に合った食べ物をとることが大切です。そうすれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができます。



食の二大原則は、健康の二大原則とも言えますが、この考え方は栄養学ではなく、養生学の考え方といえるでしょう。自然の摂理に則った食事が健康への道筋であるということです。

カテゴリー:漢方養生健康法

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